静嘉堂文庫美術館「書斎の美学 文房具の楽しみ」展。

連休の最終日、世田谷区の静嘉堂文庫美術館にて
「書斎の美学 文房具の楽しみ」展を観た。
文房具の「文房」とは、読書や書き物ばかりでなく、詩作や書画の鑑賞、喫茶、琴の演奏、心通う友との語らいなど、さまざまな営みが行われた部屋を意味します。そこで大切に用いられる文房具は、使う人の美意識によって精選され、中でもすぐれた文房具は、時代を超えて受け継がれてきました。 (静嘉堂文庫美術館のWebページより引用)
都心の美術館とちがい、
休日でもさほど混雑していないため
ゆっくり静かに鑑賞できていい。
螺鈿細工が施された筆や
洮河緑石の蓬莱硯などを愉しんだ。
貴重な素材の質感と細工の見事さ。
なかでも、特別出品されていた新関欽哉コレクションにあった
「田黄」(でんおう)という石にいたく惹かれた。
田黄とはやや黄味がかった石なのだが、
透明感がありとろりと滑らかで
なんとも気持ちがよさそうな石なのだ。
愛好家から「石材の王様」と言われており、
作家の大佛次郎も田黄の大ファンだったらしい。
その大仏が舌を巻いたのが新関コレクションだそうだ。
この田黄でつくられた「龍鳳文浮彫」が
色といい質感といい、たいそうすばらしかった。
西太后が李鴻章に贈った品だとか。
観るだけでなく、一度この手で触れてみたい。
この「触れてみたい」という欲求は
ものづくりにおいて
相手にはたらきかけるために押さえておくべき
いくつかポイントのひとつかもしれない。
「書斎の美学 文房具の楽しみ」展は12月2日(日)まで。
静嘉堂は、岩崎彌之助(1851~1908 三菱第二代社長)と小彌太(1879~1945 三菱第四代社長)の父子二代によって設立され、国宝7点、重要文化財82点を含む凡そ20万冊の古典籍と5,000 点の東洋古美術品を収蔵しています。静嘉堂の名称は中国の古典『詩経』の句から採った彌之助の堂号で、祖先の霊前に供える供物が立派に整うとの意味です。 (静嘉堂文庫美術館のWebページより引用)
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