御岳山で宿坊に泊まってきた。

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だいぶ前のこと。シルバーウィークに御岳山に登ってきた。前日に「明日行くぞ!」と決心して、最後の二日間でえいや、と一泊二日の小旅行。

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山頂の御岳神社。ここまではケーブルカー。

この一ヶ月くらい前に高尾山に登ったばかりで、なんとなく「次は御岳山かな」と思っていたのだ。山頂まで歩くこともできるけど、舗装された登り道を延々と一時間歩かなきゃいけない。これが意外に疲れるから、行きはケーブルカーを使った方が賢明。あくまで山を歩きたいんであって、舗装された道を歩きたいわけじゃないもんね。

山頂の御岳神社からスタートして、山をぐるっと歩いて三時間くらい。緩やかなコースから途中で枝分かれすると、ぐっと人も少なくなる。

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前日は少し雨が降っていた。土の匂いが気持ちいい。

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小さい頃から、背の高い木が好き。

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七代の滝。この辺までは家族連れも多く見かけた。

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渓流の脇を歩く。

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この辺で折り返し地点くらい。

視線を落とせば、小さな花を付けた野草が見つかる。

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これはセキヤノアキチョウジ。らしい。

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これはなんだろう。コアジサイ?

ゆっくり歩いて夕方ごろ山頂に戻ってきたら、次は宿探し。御岳山は宿坊が多いことで有名だから、ここはぜひ泊まっていかなきゃいけない。宿坊とは、修業に来る僧侶が泊まる簡易宿のこと。でも御岳山はお寺じゃなくて神社だから、魚も出るし、読経や禅の修行もないのだ。一泊すれば、心が少しきれいになるかもしれない。

でも、ちょうど「中秋の能楽らいぶ」がある日にあたってしまったらしく、どこの宿もいっぱいで入れない。準備不足だったか! と少し不安になるも、端から順に当たっていったら七件目で入れてもらった。民家の二階に泊まれるようだ。まさに地獄に仏。神社だけど。

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御岳山名物、自家製こんにゃく。ふるふるして美味しい。

せっかくだから、その「中秋の能楽らいぶ」の当日券も手に入れた。古くからある能楽を、意味が通じる程度に現代語にアレンジした新しい試みの企画だそうだ。演目は「耳なし芳一」。真っ暗な山頂の野外でかがり火が焚かれ、何かが起きそうな神聖な空気に包まれる。

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舞台。200人くらいが満席。

夜になると、遠くに東京の灯りが見える(ここも東京だけど)。思えば遠くに来たもんだ......なんて浸る暇もなく、昼の疲れですぐに意識が落ちた。

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片付けた後の部屋。四畳半くらいで、ふすま一枚で廊下と仕切られている。

朝九時くらいに宿にお礼を言って、神社にもう一度お参りしてから下山。帰りはケーブルカーを使わずに歩きで降りてみた。でも、これが辛い! 何が一番辛いかって、山道とかよりもコンクリの坂道を延々と歩くことですよ。

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他に誰も歩いていない。途中で何度かくじけそうになった。

この後は奥多摩に移転した喫茶店のマスターに急に会いに行ってびっくりさせる予定だったけど、この下り坂ですべての力を使い果たしてしまい、気づいたら東京行きの電車に乗っていた。奥多摩は次だな。

人と登るのもいいけど、一人で山歩きをするのもまた楽しい。来年までにあと何回か登って、次の夏はいよいよ初富士山を狙いたいところ。


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